地面師詐欺がやってきた!(3)
まるで教本通り、詐欺師と両親のせめぎ合い
地面師詐欺の一件以来、詐欺グループのカモリストに載ったらしい実家は、毎日、取っ替え引っ替え、色々な詐欺師が玄関のチャイムを鳴らすようになりました。
詐欺師、味をしめたのです。
電話もひっきりなしにかかって来ます。
毎日のように怪しい男達が家にしつこく押しかけて来て、母はショック状態になりました。
それでも母は男達が訪ねて来ると、気丈にピシャッと玄関のドアを閉めました。
玄関の外から「すみません、お話しがあります!」と図々しく声をかけ続ける詐欺師達。
父も家の中に詐欺師を招き入れた事を深く後悔したようで、表情が暗くなりました。
早朝、母から我が家に電話がかかり始めたのはこの頃です。
「家の貯金通帳が無いの!カードも無くなった!お父さんに全部盗られたの!すぐに来てちょうだい!」
あわてて実家に行くと父が困り果てています。
「通帳もカードも全部無くなった。」
そして全ての銀行で通帳とカードを再発行する羽目になりました。
しかし数日後、「また全部無くなった」と連絡が来ます。
「家の中に必ずあるはずだから探してくれ!」と訴える父。
実家に行くと母はぶるぶる震えながら「お父さんが盗んだ!」の一点張りです。
家の家計は長年全て母がやりくりをしていたので、父は銀行でお金を下ろした事さえないのです。
母の変わり果てた姿を見て、最初はショックで涙が止まりませんでした。
しかし、そんな感傷は長く続きませんでした。
毎日の騒ぎで家族はどんどん疲弊していきました。
#母の介護#認知症#地面師詐欺


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