期待とわがままが増していく
注文をし続ける両親
お互いに、期待を込めて準備を重ね始めた同居生活。
しかし、両親と私達夫婦の暮らしは一ヶ月ほどで早くもギクシャクし始めました。
まず「年寄りは早寝早起き」というのは大きな間違いでした。
私達が仕事に出かける朝の時間、両親はまだ寝ています。
夕方、私はスーパーに寄って7時に帰宅し夕食を作ります。
夜八時に食卓につき、夕食後の後片付けが終わった9時を過ぎても両親はまだ宵の口。
両親が入浴するのは夜10時過ぎ。二人が寝室に入るのは毎晩12時過ぎです。
問題は一階のトイレが風呂場の脱衣所の奥にある事でした。
誰かが風呂に入っているとトイレに入りづらい間取りなのです。
両親に気を遣い、両親が寝た後に風呂に入ろうとすると、私達の入浴時間はどうしても夜中過ぎになってしまいます。
また両親は、私が「一日三回食事の用意をしてくれる」と思っていたようで、私達が思う生活と両親が思う生活には大きな差がありました。
さらに忙しい時のお弁当や出来合いのおかずも嫌がりました。
最初は同居を喜んでくれていた両親も徐々に不機嫌になりました。
食事の内容も好みに合わないのです。
最初の頃は「おいしい」と食べてくれた食事も母が「まずい」と言えば、父も「まずい」と言うのです。
「お風呂にもう少し早く入って欲しい」と訴えても意に介さず、一階の寝室を「別の部屋に変えたい」と言い出したり、「ここを片付けてくれ」「これを買ってきてくれ」「暑い!」「寒い!」と一日中注文をつけるようになりました。
最初は何とか両親の意に沿うよう努力をしていましたが、徐々に疲れがたまり気持ちが暗くなりました。
仕事から帰宅する時間になると心が沈み、足取りが重くなります。
今日も帰ったらまた何か文句を言われるのではないか、家の中でまた何か騒ぎが起こっているのではないか…。
毎日実家に帰るのが怖くなりました。
「ただいま…。」
日に日に厳しくなっていく母の顔。
そしてとうとう、母は今まで父に向けていた怒りの矛先を私に変えました。
同居を始めて三ヶ月経たない頃でした。
#親との同居#母の介護


“期待とわがままが増していく” に対して1件のコメントがあります。