始まりはいつでもほんの少しの違和感から
まさかの坂はありました
2017年3月。叔父の家の前で見知らぬ女性から電話番号の書いたメモを渡されて一年後の事です。
隣街に住む私の両親は長い間夫婦で二人暮らし。気ままな生活を送っていました。
しっかり者の両親は、年を取っても子供の世話にはなりたくないと、健康に注意しながら各々の趣味に没頭し、私から見ても理想的な老後生活です。
母は時々おかずを届けがてら、私達夫婦の家に泊まるのを楽しみにしていました。
しかし、夫と私と母の三人でご飯を食べたりテレビを見たりする穏やかな日々は、ある日突然終わりを告げます。
いつものように我が家に泊まった次の朝、母が深刻な顔で言うのです。
「私、貯金がいくらあるのか忘れちゃったの。」
「え?」と思いましたが、その時はたまたまかと思い、教えてくれていた貯金額を伝えました。
「そうだったわね」と納得した日を境に、度々母の言動に違和感を覚えるようになりました。
毎日のように電話で貯金額を聞いてきたり、「お父さんが私の貯金を使い込んでいるのよ」と深刻に相談されたり。
そのうち、父から「お母さんが通帳とカードを無くしてしまった!家の中にあるはずだから探しに来てくれ!」と連絡が入りました。
「えっ!?」そんな事は今まで一度もなかったのに…。
私はあわててその日のうちに母と一緒に銀行に行き、通帳とカードの再発行をしました。
ここから、通帳とカードの紛失事件が頻繁に続くようになりましたが、まだこの時は夫の叔父(タカオさん)の時と同じ事が起こっている事に気付きませんでした。
#母の介護#認知症#不眠症


“始まりはいつでもほんの少しの違和感から” に対して1件のコメントがあります。