実家の母について(2)

母は地方の次女に生まれ、戦時中は祖父も祖母も苦労したと聞きました。

祖父母は長い間家を守る事に必死で、それを見て育った母は両親の影響をたくさん受けて育ちました。

親の決めたお見合いで父と結婚した母は、途中までは順風満帆だったと思います。

しかし、家同士で決められた結婚は母にとって窮屈な事がたくさんありました。

父は穏やかな人ですが、昔から「女はこうあるべき」という考えを譲らず、母は父との生活に少しずつ疲れていきました。

父に逆らえず思い通りにならず、でもめっぽう気の強い母は、何でも悪い方向へ想像を膨らませていきます。

「田舎の土地の木を切る問題」をきっかけに、母の不眠症はさらにひどくなりました。

もともと医者から血圧を下げる薬と、軽い睡眠薬を処方されていたのに、「睡眠薬は身体に悪い」と母は薬を飲まないように努力していました。

夫の叔父も同様なのですが、なぜ医者には熱心に通うのに「処方される薬は身体に悪い」と決めつけるのでしょう。

眠れないのに薬は飲まない、眠れない、さらに不眠がひどくなる、の悪循環が長く続き、脳は相当なストレスを受けたと思います。

そして思い込みはますます悪い方向へ向かいます。

薬だけでなく、父に対する思い込みも相当深く、悪い方向に暴走して行きました。

ある時、義妹に「お母さんがお父さんの事をずっと愚痴るのよ」と話すと、「それっていつの話し?何十年も前の事でしょ?」と言われ、はっとしました。

そうだった。何十年も前の話しをあたかも昨日起きたかのようにリアルに語る母に、私もつられていたのです。

母の愚痴を何十年も聞き続けた結果、私も母の話しに洗脳されていました。

洗脳とは恐ろしいものです。

しかし、後に私の洗脳はすっかり消える事になりました。

#母の介護#認知症#不眠症

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