ヘルパーさんの訴え

ある日、ヘルパーさんから「叔父の体重がどんどん落ちている。ご飯を食べずにお酒ばかり飲んでいる」と連絡が入りました。

たしかに叔父はこの数年、不規則な生活が続いたせいで随分と(推定10キロ以上)痩せてしまいました。

ヘルパーさん「タカオさんはもうこの夏は越せないと思います!」

「えっ!?」

ヘルパーさんが家に行くと、叔父はいつでも何も食べずに寝床でカップ酒をあおっているのです。

居間では過ごさず一日中寝室にいると言います。

ヘルパーさんの助言もあり、「地域の高齢者弁当を頼みましょう」と説得をしたのですが、頑なに「必要ない!」の一点張りです。

基本新しいことは好みません。

後になって考えると「あんなに嫌がっていたのになぜ無理に説得したんだろう」と思いましたが、その時はヘルパーさんの「この夏は越せない説」に押され、必死になっていました。

以前よりも痩せて顔色の悪い叔父を何とかしなければ!という思いで気持ちが先走っていたのです。

いつも通り何時間も説明を重ね、やっとの思いで契約した高齢者弁当は、結論から言うと叔父にすこぶる好評でした。

叔父は高齢者弁当をとても気に入り「おいしい、おいしい」と毎日食べるようになったのです。

その時は「良かった」と思いましたが、本人が嫌がる事を推し進めた事に後々まで違和感が残りました。

叔父のためになる、と言ってもあくまで本人(叔父)の希望ではなかったからです。

嫌がる人を説得するのはかなりのエネルギーを消耗します。

帰りの新幹線の中で疲れ果て、何より後味の悪さを感じたのでした。

#介護 #認知症 #ヘルパーさん #叔父

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