火の元が心配で寝られません

この頃、毎月のように叔父の家に行き、ケアマネさんとの面談や相談は続いていましたが、スナックのママからの苦情も増えていきました。

叔父のおかしな行動が近所の噂の的になっているのです。

叔父は長年、冬場は石油ストーブを使っていましたが、一日中酔ってコンビニと家の周りを徘徊し続けるので、近所の人達の不安は増していきます。

「灯油を扱って大丈夫なのか?」

「火の元が心配で眠れない!」

閑静な住宅街で叔父の行動はとても目立ちます。

近所の人達の強い希望と、自治会班長のママのお願いで、とうとう叔父の家の石油ストーブを全て廃棄することになりました。

そのため夏の間に全ての部屋にエアコンを入れました。

しかし、長年石油ストーブに慣れ親しんだ叔父はいくら危ないからと言っても聞き入れてくれません。

仕方なくママと相談し、叔父がスナックに行っている間にストーブの中の灯油を空にしてゴミ置き場に移動。

翌日予約した粗大ゴミ収集に出す事になりました。

ところが翌朝早く叔父の家に行くと、前の晩に準備を整えたのにもかかわらず、粗大ゴミに出したはずの石油ストーブが家の中に戻されガンガン焚かれているのです!

朝から酔っていたはずなのに、叔父は早朝から家の前の急な坂を石油ストーブを持って登り、灯油を再度満タンにしてストーブを焚いていました。

叔父の体力、腕力、瞬発力のなせる技、酔拳(酔いながら戦う戦法)か!

結局「粗大ゴミの収集時間が迫っている!」と私達の方がパニックになり、再度灯油を空にして、ぎりぎりの時間でストーブを捨てる事になりました。

あわてて再度灯油をポリタンクに移し、ストーブを持って坂を駆け下りたせいで、体中に灯油をあびてしまった私。

帰りは服を替える機転も体力も残っておらず、灯油の匂いをプンプンさせたまま新幹線に乗るはめになりました。

この日の火の元要注意人物は…間違いなく私でした。

#介護 #認知症 #徘徊 #叔父

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